超局地的SNS作ってます

ひょんなことからSNSサービスの立ち上げをやっています。
ウチの病院がある医療圏で、がん診療や緩和ケアや地域連携パスに興味がある人向けのSNSです。
そもそもはこの分野に興味がある医療者のネットワークを立ち上げようということで活動していたのだけれど、オフラインでは話が進まないということでお声がかかって、「(MLじゃ参加者のさまざまなニーズに対応できないから)SNSなんていかがですか?」と提案したらあれよあれよという間にもう仮運用が始まっています。
SNSは大なり小なり多様なものがすでに運用されてて、医療者向けSNSも存在しています。
だけれども、これほど小規模なSNSも珍しいのではないかとボクは思っています。なにしろコアメンバーで10名程度。(笑)
しかし、このSNSが持つ潜在的な可能性は相当高いとボクは読んでいます。なぜなら、患者主体の連携ではなく、医療者同士のネットワーキングを目指しているから。
その理由は、患者さまとの関わりに重きを置きすぎると、比較的短期間で医療側が処理しきれずオーバーフローし、結果的に機能不全に陥ってしまうことをつぶさに見てきて「患者主体の連携では上手く行かない」と感じたからで、そうでないネットワーキングを構築するものであるから期待しているのだ。
イメージして欲しい。海にいるヒトデ。ヒトデの中心が患者さまで、触手(?)が医療者。患者さまの数はヒトデの数であり、それが無数にあっては医療者の数はいくらあっても足りないわけだ。
では、大きな丸(円)を想像して欲しい。その円は医療者で構成されていて、バケツリレー方式で運用されるとする。患者さまは次から次へとやってくるが、今いる患者さまにベストを尽くすと同時に、バケツの渡し先を適切に選ぶことが出来れば、少なくともヒトデ型よりも効率が良いのではないだろうかとボクは考える。その際に重要になるのが「バケツの渡し先が身近にいるかどうか」なわけだ。要は相手を「知っている」かどうかだ。
故に、地域の医療者同士がお互いを「知っている」状況を作ることは、その地域全体の医療に重要な役割を果たす可能性を持っていると言って過言ではないとボクは思う。
てなわけで、超局地的SNSを作っています。
 
(諸事情あって地域医療連携には携わる気持ちは無くなったけど、当時地域医療連携に携わっていた友人と夢見たものが、今回緩和ケアや在宅医療の方面で形になれば、それはやっぱり嬉しいことなのである)