そしてまた一人・・・

先週にベンダーさんの本社の人が退職するというエントリーを書いてまだ間もない。
今度は、ウチの病院に常駐で来ているSEさんが出向元の会社に戻るそうだ。
出向で来ているかどうかなどは問題ではない。病院側(言い換えれば僕)からすれば彼はベンダーのSEだし、彼には電子カルテ立ち上げの時から看護を担当してもらっていたこともあり、当院で看護のエッセンスをたっぷり吸収して看護を語れる立派なエンジニアになってもらおうと思っていた。
だから時には厳しいことも言ったし、彼に出来るだけ現場の声が届くように立ち振る舞ってきた。
「手塩にかけて育てる」つもりで可愛がってきたのだ。
医師を始め現場は「ベンダーは現場を知らない」と頻繁に口にする。私から言わせれば知らないのは当たり前だ。だって、現場に病院職員でもない、医療者でもない人がいたら邪魔でしょ?文句言うなら現場で1ヶ月ぐらいエッセンスを教えてあげなよ。
もちろん多くの患者を抱えてそれが出来ないことは十分承知。だから出来ないことを言うなと。(笑)
だから、僕らが間に立って、トランスレーションしているわけでしょ。
彼には多くのことをトランスレーションして伝えたつもり。それはいつかこの電子カルテに彼の気持ちが反映されることを期待してのことだ。
 
しかし、今月末で出向元に戻るとのこと。
年齢や今後のキャリア設計などいろいろな事情があるのは分かる。
社会において人は流動するもの。とりわけIT業界はこれが激しいのもわかっているつもり。
 
でもね、でもね。淋しいよ。