看護必要度評価を用いた看護の可視化
先日の経営ダッシュボードに引き続き、看護の可視化に取り組んでおります。
毎日毎日定時評価をしている看護必要度データをETLツールで集計して、BIツールで見せるわけです。
と言ってもこれが結構たいへん。複数のデータソースから情報をひっぱってこないと目的とするデータにならないんですわ。
- 毎日の看護必要度の実施データ
- 必要度評価結果から筒井さんの提唱するレベル分けするマスタ
- ナースの勤務割データ
- ナースの部署異動歴データ
- 部署テーブル
- 勤務記号に対する実働時間マスタ
ざっとこれぐらいは必要になる。
まぁ、複数のデータソースを統合するためのETLなのだからそれはいいのだけれど、看護必要度と勤務情報は日毎、入院患者さんの移動情報と職員の部署異動情報は期間データ、これをマッチングさせるのに少し苦労しましたが、今回の作業でやっとコツをつかみました。
で、なんとか以下のデータが出るようになりました。
- 病院全体での月別レベル分布
- 病棟別月別レベル分布(クリックで部署別日別レベル分布)
- 月別病棟別看護充足率(=忙しさ指標)
- 病棟別月別看護充足率
なんか、こう書くと大したことないように見えるなぁ。
このデータを出すために(正確には7:1入院基本料算定のために)現場のナースは延べにして膨大な時間を費やしていることや、僕のこれまでの研究のエッセンスをパッケージに取り入れてくれたベンダーの開発・構築SEさんたちの苦労がこのデータの中に詰まっているのに。
だから僕にとってこのデータは非常に重いものなんです。
これを看護副部長に見せたら、「すごい!もう出るようになったの!」って喜んでくれた。
これからは毎日いつでも自分のパソコンで見れるんですよ。もう僕が師長会用にスライド資料作らなくていいんですよ。どこの病棟が忙しいのか、どこ病棟が重症者が多いのか、一目瞭然ですから。