アゲアゲムード

本稼働まであと1ヶ月あまりとなりました。
現在は病棟単位、診療科単位のミニリハーサルを断続的に行う一方、再度の操作研修も行っています。
なにしろ11月の操作研修の時は全くと言っていい程に出来上がっていなかったシステムなので、ちゃんと動くようになったのは今月になってからなのだ。
今はほぼ完全な形で動作するようになったのはいいが、結局のところ再度説明しなきゃいけない感じ。
問題なのは新しすぎてインストラクターさんも使い方をよくわかってない。(笑)
「(笑)」と書いたけど、実は笑い事ではないさ。
システムを乗り換えるに当たって、「今のシステム(現行ベンダー)ではこうだけど、新しいシステム(新ベンダー)ではこうなります」っていう説明を出来る人が当然ながらベンダー側には居ない。
そのギャップを埋めるのはやっぱり病院のシステム(医療情報)の担当者なのだと痛切に感じている。
手前味噌だけど、「江頭くん(仮名)の説明のほうがよっぽど分かりやすいじゃん」とか、とにかく僕の操作説明が、とりわけ看護部には大好評なのよ。「変わるところ」と「変わらないところ」を完全に把握しているから。
なんでかって言えば、やっぱり7年前の現行システム導入に際して当時はまだ少なかった看護支援機能を導入してくれた看護部、そしてそれを通じて現場の気持ちを学んだからこそだと思う。
だから、どうすれば受け入れてもらえるかノウハウがある。
例えば操作のコツをA4サイズ1枚のPDFにまとめたTipsを毎日小出しにするとか、病棟を毎日ラウンドして現場の意見を聞いたり、逆に操作説明したり。そういったことがすごく大事なんだよね。
以前のエントリーに書いたけど、メンタルを病んでいるのでなかなか現場に足が向かなかったけど、インフルエンザから復帰してからは精力的にラウンドしてる。そうすると、現場の要望(例えば「今は◯◯が出来ないんだけどなんとかならない?」とか)が聞こえてくる。
で、ここからが大事なんだけど、新ベンダーの機能でとりわけ看護支援については本当に素晴らしい。今のシステムの使いにくいところは僕はほぼ完全に把握している。そして新ベンダーでどうなるか見て、僕のニーズ=現場のニーズを9割以上満たしているんだ。
すくなくとも僕のいる病院で看護のシステムで困ることはまず無いと思う。困るとすれば運用レベルの話だけ。
そして喜ばしいことに、今日、すっごく多機能な看護支援機能をほぼ完全に習得したナースが出現した。僕と対等に看護支援システムについてやりとり出来る逸材。ちょっと鳥肌たった。それと同時に「やっぱり2ヶ月延期してよかった」って思った。
これで来月の本稼働はそこそこのスタートラインに立てると思った。
 
と、まぁ看護支援システムのすばらしさを強調してしまいましたが、産まれたてのシステムを入れるには産みの苦しみってのがあるのは確か。
まずはインストラクターはおろか、SEさんですら動作がを把握しきれていないっていうのが最大の問題。
拙いインストラクターの説明を聞いて「使いづらい」って声が聞こえてくるのはちょっと無念だし、これが看護部まで拡大したら稼働延期どころか契約解除だってあり得る話だと思うんよ。
本当に、新しい電子カルテパイロット病院になるのは大変。
 
でも、このblogを読んでくださっている方で、システム担当の人が居ればぜひこの某社を一度デモに呼んで欲しい。
それを玉と見るか石と見るかは貴方次第。
貴方が見るデモ版はウチの病院が育てた、そしてこれからの伸び代があるシステムだということを今日は伝えたいです。