今年も医療情報学連合大会に行って参りました。

エントリーが遅くなったのは、帰ってきてからロタウイルスに罹患して寝込んでいたからでございます。ロタって大人でも罹るんだね。
あ、潜伏期間からして学会場で感染したのではないと思ってます。(いちおう書いておかないとね)
 
で、今回の連合大会の感想ですが、会場が新潟だったからなのか、去年の鹿児島に比べて人が少なかったというのが第一。鹿児島で焼酎飲みながら黒豚食べようと思う人に比べて、新潟で日本酒飲みながら海の幸をという人が少なかったのでしょうか?
ま、そんな冗談はさておき、昨年は2日目「Viva!NurseDay」と銘打った看護にスポットを当てた企画があったので女性が多かったのですが、今年はスーツ姿が大半を占めていましたね。
取り立てて大きな企画も無かったし、パンチが弱かったね。
なぜパンチが弱いかというと、この学会自体が行き詰まっちゃってるんだと思います。そこらへんの考察は去年の学会レポに書いてあるのでご参照下され。
 
そんなさっぱりな学会ですが、とても良い経験をしたので書き残しておきたいと思います。
どんな経験かというと、「カオスな飲み会」をしてきましたよってとこ。
何がカオスかってメンバーがカオス。

  • 医療以外の業界から長野県のある病院(A社の電子カルテ導入決定済み)に転職してきたSEさん
  • 元B社の医療SEだった私の部下
  • 当院に納入する縁の無かったC社の本部の人2人
  • で、D社の電子カルテを使っている私

(社名のアルファベットに意味はありませんのであしからず)
といったような、とにかく共通点が全くない(唯一の共通点は私だけ)メンバーで「気の置けないただの飲み会」をしてきたんさ。
 
そもそもはC社の方とは当院の電子カルテ更新の入札までお世話になっていて、「いつか是非飲みましょう」って誘われてて、今回やっとその運びとなったわけ。
結局お付き合いは出来なかったのに今でも連絡してきてくれるのは私の人徳と言いたい所だけど(笑)、病院側から見たそのベンダーさんの弱いところとかこれから先の戦略的なところとかそういった指摘をし続けてきたからだと思う。
他社との比較は一切無しで、例えば提案時の体制についてここが弱いから強化してかないと、この先お金勝負でしか新規受注出来なくなっていってジリ貧だよとかそういう話をしているからだと思う。
だって、多くの病院は受注業者が決まったらその他のベンダーは「はいさようなら」が基本。良くて担当者が「ほんとにごめんね」っていうぐらいで、そのベンダーに何もフィードバックしないじゃない。せっかく提案したのに何も得られないのの繰り返しじゃどのベンダーも成熟していかないよ。
各ベンダーが病院の声に耳を傾けて切磋琢磨していかないといつまで経っても「使えない電子カルテ」のままだよ。
※誤解の無いように言っておくが他社の情報は決して漏らしません。
 
とはいえ、口滑らしてるんじゃないのーとお思いの読者もいるかと思いますが、これは僕の信頼というより「この人にはここまでしゃべっていい」とか「この人は他社の重要なことは言ってくれない」とか、ベンダー側のほうがシビアに見てるから、多分だいじょうぶなんだろうと思います。(他力本願です)
 
今回喋ったことで覚えているのは、「ウチの病院は電子カルテのバージョンアップの社内テストを1ヶ月かけてるよ。やっぱユーザー側も受入試験やらないといけないよ。何でもかんでもベンダー任せで、トラブルあったら偉い人呼び出して怒るだけじゃ現場に迷惑かけるだけじゃん。Web系のシステムだったらユーザーは顧客になるわけじゃん、それをソフトウェアハウス任せでやるはずがないんよ。ユーザーが自分の病院の職員だと思って怠けすぎなんだと思うんよね」ってこと。
「いやー、それは江頭さん(仮名)だから出来るんですよ」と言われたけど、こういう考えをしている病院もあるんだよって知ってもらう事に意味があるんだと思う。
こういう情報はどんどん提供していくよ。現在のベンダーはもちろん、過去のベンダーであっても、お付き合いしたことのないベンダーであろうと。
 
そんな真面目な話が1割。残りの9割はわいわい楽しく飲む、そんな飲み会をやって来ました。(∀`*ゞ)テヘッ