視察第1弾

金曜日に、F社の県内第一号を視察に行って参りました。
大勢(14人!)で押しかけたにも関わらず、先方の病院も大勢の人が対応して頂き、感謝することしきりです。
ウチの病院にあんなにいっぱい来られたら対応できないわwww
故に、深謝。
 
最新版、見ました。
率直な感想としては「やっぱり速い」というところが1点。
ネットワーク云々のレベルではない、ソフトウェア的な驚異的な速度改善が行われたと認識しました。
 
しかしながら、「クリニカルパス」「データの二次利用」「エコー等の画像のDICOM統合」といった、現在当院が抱えていて次期システムできちんと考えていかなければならない課題は、先方の病院と同じでした。
同じということは、未だに解決されていないということを意味します。
 
電子カルテでパスは使えない」と当院のパス担当の医師が言っていること、これについて正直「何言ってんの?」みたいな立ち位置でしたが、「もしかしてあながち外れてはいない。むしろ正論であるのではないか」と認識し始めました。「なぜ使えないのか」はもっと掘り下げていく必要があります。
そして、データの二次利用。稼動後間もないこともあって「現在はデータを蓄積している段階」と聞きましたが、果たして「必要なデータ」が収集できる仕組みになっているか疑問であると感じました。
 
ボクはこういう考えをしました。
カルテの電子化にあたっては、後から導入した施設が有利(便利かつ活用できる)とは限らない。
電子カルテを活用するにはステップがあり、
第一段階:とにかく電子化してみる
第二段階:電子化してみて実感として足りない部分を補っていく
第三段階:その先へ・・・
現在電子化している病院の多くは第1段階です。とりあえず「電子化」が目的。
第二段階へステップアップするには、数年の歳月を要するでしょう。それはほぼ電子カルテのリプレースと同意語であると思います。
今回視察させていただいた病院は最新のシステムで第一段階をクリアしたところではないかと考えます。
当院は既に第一段階を終え、これから第二段階へステップアップするところです。第二段階にあがるためには先にあげた3つの課題解決をしていかなければなりません。
 
他ベンダーに乗り換えることでこれらの課題を解決できるのであれば、乗り換えの価値はやはり十分にあるのではないかと思いました。
しかし、乗り換えても同じ結果になるようであれば、それは現在の電子カルテの限界として捉え、「安く」「簡単に」導入できるもので十分だと思いました。
とどのつまり、ここの見極めが最も重要になってくるのではないか、そう思えてなりません。
 
尊敬する他病院の課長さんが言ってました。
「視察に行って、(プロジェクトのみんなに)火がついたよ」って。
その言葉を実感しました。一緒に行ったみんなに、火がついたと感じています。
 
来週(今週も)視察の旅に出てきます。