エンタープライズDWH

いくつかの電子カルテを見てきましたが、今のところの印象は「一長一短」であることは以前のエントリーで書きました。
そう。こと「電子カルテ」においては。
 
では何についてお悩み中かといいますと、「診療データの二次利用」。
僕たちがやりたいことは、電子カルテ及び医事システム、あわよくば部門システムなどの各種のデータソースを統合したデータウェアハウスの構築です。
他方、各診療科で医師が独自で構築しているデータベースも電子カルテ上に入力しておくことで統合化を図る必要があることも確かです。そして、Crinical Indicatorを適切に収集し、フィードバックすることも同様です。
これらのデータソースを統合した上で、プロファイリングを行い、クレンジングをし(できればマイニングもしたい)、適切な形に生成するエンタープライズDWH、これこそが医師記録以外は既に電子化されている当院にとっての電子カルテ化の大きなメリットの一つだとボクは思います。
 
で、だ。
電子カルテのデータは全て利用できます」という物言いのベンダーは多いのだが、「電子カルテのデータと医事データを統合する仕組みは構築できる?」って聞くと、「いやー、医事システムは繋がらないのです」とか言われちゃう(そんなベンダーもある)。
もうさぁ、2010年もすぐそこに迫ってきているというのに、「繋がりません」ってどういうことって問い詰めたい。小一時間問い詰めたい
 
今のままでは全ての側面における「見える医療(=医療の可視化)」は出来ないのではないか、だとすればフル電子カルテ化の意義が大きく薄れてしまうのではないか。そう思い、悩んでいます。
 
この日思った「豊かに」はなれないのだろうか・・・。