仮想化研究セミナー

今日は某ベンダー主催の勉強会。お題は「仮想化」。
次のシステム更新(フル電子カルテ化)に合わせてサーバの集約と信頼性の向上を図りたいボクにはうってつけのセミナーでした。
参加する前は、給食・リハビリ・栄養指導・財務・経営・グループウェア・資源管理・ActiveDirectory・文書管理などの比較的小さないわゆる部門システムを集約できればいいやと思って参加しました。
ところが、終わる頃には「薬剤・検査・医事まで仮想化してもいいんじゃね?」ぐらいの気持ちになりました。
理由は、小さなシステムを仮想化して統合しても投資対効果が出にくいと感じたからで、その背景には高額なNASを十分に活用するにはそれなりの重みのあるシステムが載らなければならないと感じた気持ちがあります。
安価なストレージを使って安くあげる使い方もあるだろうけど、それは重要な部門システムの管理を部門任せにしてしまっている従来と何も変わらないわけで、ボク自身の矜持の問題。やはりボクが責任を持って管理できるなら、できる限りそうしたいのだ。
ではそのためには何を考えなければならないのか。
まずは集約されるが故にボトルネックになるであろうディスクのI/Oやネットワークの帯域の余裕を担保することを考えなければいけません。(考えなければならないっていうよりもベンダーのソリューションをきちんと見極めなければならないだけなんだけどね)
それら「全体最適化」を考えること。これはボクの仕事ですね。
そのための研鑽の場として良い研究会でした。
 
あと、気になっていたけどあまり考えていなかった電子カルテ化後の紙カルテの扱いにも光明が。
ウチの病院の紙カルテを管理するシステムがもうだいぶ古い(NT4.0)のだけれど、更新するには結構な費用がかかるのだが(システムをバージョンアップしなくちゃならないらしい。たぶん、足下見られてるんだろうけどね)、いずれ電子化されて重要度が落ちるシステムに投資するのはもったいないと考えていたのだけれど、仮想化して移植しちゃえば解決しちゃいそうじゃん。移植ツールで簡単に移植できるみたいだし。
ただし、カルテを自動的に出庫するSCSIっぽいインターフェースさえ動けばだけどね。(物理的なデバイスの制御は難しいってベンダーの担当の人が説明してた)
とにかく仮想化の実験台にはうってつけだと思うので、診療情報管理士の仲間に話してみることにします。