WORK SHIFT

先日、こんな本を買った。

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉

きっかけはネットできになる記事を見つけて、その中で紹介されていたので、ついAmazonでポチっただけ。
ちなみに紹介元は会社に依存しない人生を手に入れるために読みたい本12選
でも、久しぶりにいい本に出会ったように思う。
短期的にどうこう「すべき」的な本ではなく、今から10年後にどうあるべきかについて書かれているので、今の私の精神的バイオリズムにマッチした。
 
嫁さんにタイトル見せたら「孤独や貧困してるの?」と至極もっともな言葉を投げかけられたが(笑)、深い意味があって買ったわけではないのでござる。
 
で、本の内容の紹介を少し。
 
著者のきっかけは以下の問の答えを導き出すこと。

2025年に、
私たちは、どのような仕事観を持っているのか?
私たちは、どのような仕事をしたいと思うのか?
私たちは、どのような希望をいだくのか?
私たちは、なにが原因で夜眠れないほどの不安を感じるのか?
私たちは、自分のために、そして未来の世代のために、なにを必要と感じるのか?

 
Introductionで、

「このような日常の行動と考え方は私たちの働き方に大きな影響を及ぼす。これらの問を通じて未来の世界を精密に書きだすことによってはじめて、働き方の未来がどうなるかが理解できる」

と述べている。
 
問い直すべき固定観念として

  1. ゼネラリスト的な技能を尊ぶ常識を問い直すべきだ。
  2. 職業生活とキャリアを成功させる土台が個人主義と競争原理であるという常識を問い直すべきだ。
  3. どういう職業人生が幸せかという常識を問い直すべきだ。

を挙げている。
 
そして、上記固定観念をなぜ問い直す必要があるかについて以下の5つの要因からアプローチしている。

未来を形作る5つの要素

  • 【要因1】 テクノロジーの進化
  • 【要因2】 グローバル化の進展
  • 【要因3】 人口構成の変化と長寿化
  • 【要因4】 社会の変化
  • 【要因5】 エネルギー・環境問題の深刻化

 
これらの要因を踏まえて想像される未来が2つ。
 

  • 漠然と迎える未来の暗い現実
    • いつも時間に追われ続ける未来
    • 孤独にさいなまれる未来
    • 繁栄から締め出される未来

 

  • 主体的に築く未来の明るい日々
    • コ・クリエーションの未来 -みんなの力で大きな仕事をやり遂げる
    • 積極的に社会と関わる未来 -共感とバランスのある人生を送る
    • ミニ起業家が活躍する未来 -創造的な人生を切り開く

 
もちろん後者のほうがいいに決まっているが、そのためには何が必要なのか。
キーワードは「シフト」。

働き方をシフトする

  • 第1のシフト ゼネラリストから「連続スペシャリスト」へ
  • 第2のシフト 孤独な競争から「協力して起こすイノベーションへ」
  • 第3のシフト 大量消費から「情熱を傾けられる経験」へ


これらにの必要性ついて非常に多くの示唆に飛ぶ事例を元に解説している。
10年後という近くはない未来の話を、詳細に文章に落し込むことにより非常に現実味をおびた内容です。

この本は明日からすぐに何かが変わるというものではないが、30代後半から40代の人は読んでおいて損はないと思う。
興味あれば読んでみてください。