講師をしてきますた

この日の日記で書いた「講師」デビューをしてきました。先週の出来事だったんだけど、研究会に前後して体調を崩してしまってこのエントリを書くのが遅くなりました。
 
「結局、人が足りませんって言うしかないの?」ってネガティブなこと書いたらブクマコメントを頂いていたので、講師として話したことの論旨を書きます。(うちの病院の取り組みに関しても話したけど、省略)
 
「看護師が足りない」ということは事実。増やそうにも居ないのも事実。でも「足りない」という現状を把握する点において看護必要度は有効だった。
そして、ボクのいる病院において「なぜ足りないか」というと、まぁ「地域の中核病院」程度の急性期病院にですら7:1配置基準下においては必要とされる看護サービスを提供する人的資源が足りていないからなんだよね。
急性期病院においては7:1ではやってられない。(少なくとも「看護必要度」という尺度では)
これが明らかになっただけでも十分価値があるとボクは思ってる。
でもじゃぁ自主的に5:1をやれるかって言ったらとてもそんな経済的余裕はないわけ。やはり診療報酬というインセンティブが欲しい。
 
ってことを話しました。

その場では言わなかったけど、そのインセンティブは結局都会の大病院へのナースの集中を引き起こすわけで、二律相反を抱えるんだよね。
地方自治体に(金銭的な)サポートを求めたって、昨今の財政難の折、とても期待できるものではないしさ。
定量化によって「評価」は出来たけど「対応」が出来ないのがもどかしい。