山に想ふ

道中の北アルプス八ヶ岳を思い出しつつ富士山を見ながら温泉につかり思う。
山とは良いものだ。郷土の象徴だと。
山という存在ほど地域における絶対的な共通意識を構築するものはないのではないか。日本人なら誰しも富士山を見るとテンションが上がってしまうように、それをもう少しミクロ化した、地域における「山」の存在はそれの象徴であるわけだ。
そのような象徴のある地域、例えば富士の裾野であり、八ヶ岳山麓であり、アルプスの麓、そして私が行ったことがある場所で他に思い浮かぶのは鹿児島の桜島周辺などは先に述べたような象徴的な存在を持っている数少ない地域であり、このような地においての地域医療というのは私が普段触れている地域医療とはまったく別の思考で動いているのではないかと想像した。
なぜなら私が富士山を見ながらその瞬間に居る場所(富士山麓)に思いを馳せると、自然に地域コニュニティに参加し、その地の文化や人を大事にし、そして信頼したいと思ってしまったからだ。
機能分担をする前提としての相手への信頼。これこそ地域医療の本質的なところではないか。そしてそれを無条件に担保してしまう(と私に思わせる)「山」という存在がある地域の医療連携とはどのようになっているのだろうか。全国的には無名でも、もしかしたら良い連携が出来ているケースがあるのではないかと興味が沸いた。