看護必要度を看護師長に説くことになった

以前に6月の看護必要度について分析してどうこうって言うエントリーを書いた。
あの時点ではボクの考えはすごく初歩的でだったと思う。看護必要度からナース忙しさは本質的を本質的に計ろうっていうことのごく入口だったんだ。
看護必要度の高い患者さまに対する「手のかかり具合」をどうすればいいんだろうって思って、勝手に必要度を二乗したりしてみてた。
でも、そんなことを考えている人はすでにいたわけで、あれから論文を取り寄せて読んでみて分かった。
やっぱり究極的に「レベル」なんだと。
必要度に対してレベルを出して、レベルに対する理想的なナースの配置、そしてそれと現実とのギャップ、世に言うところの「充足率」。それがナースの忙しさなんだと今は考えが変わった。
 
そしてそして、1ヶ月前の稚拙な考えのボクが出したデータでも看護部はスルーしないでいてくれた。
先日看護部長から「江頭くん(仮名)、こんどの看護師長会で看護必要度について説明してくれない?」って言われたんだ。
正直、うれしい。
「脳外科病棟は致命的な忙しさだ」というポイントを覚えてくれていて、脳外科病棟の師長さんの切実な訴えもあったらしく今回のお声がかりとなったらしいのだ。

 
で、ちょっと忙しくて放置していたのだけれど、いよいよ今週の木曜日に迫ったので7月分のデータを分析したよ。レベルから算出される必要人員を踏まえた上での忙しさ(充足率)をだしてみたんだ。
 
ヤバいよね。ヤバい。
さすがにblogで書けないぐらいヤバい。
 
でも、論旨はこうだ。
看護配置は十分満たしている。
しかし、配置で計れないナースの忙しさを具体的に数字で出した。(←ここ重要)
圧倒的に脳外科病棟が足りていない。傾斜配置を強化すべきだ。
っていうか、病院全体として「忙しすぎる」。
配置基準を満たすナースが集まったからといって病棟は増やすべきではない。まずは忙しさの均てん化。そして病院全体の忙しさの底上げが重要だ。
それをやらなければナースは疲弊して辞めてしまう。それは病院にとっても痛手だ。
それに取り組むことこそ看護部長の務めだ。
そして、民間企業は営利を目的とする。営利とは「良質なサービスを提供してその対価を得ることである」こと。民間であっても基本は「サービス」なのだ。良質な医療サービス(良い看護)を提供することが病院全体にとっても有益である
ということを言いたい。
師長を前にこれを言うことに対してOKがでるかどうかは明日以降のネゴシエーションにかかっています。
頑張ります。