全国講演ツアー終了

4月から始まった全国各地での講演会ツアーですが、今週の月曜日の博多講演で無事に全日程を終了しました。
異業種交流、というか医療機関は私だけという完全アウェイな場所にのこのこと出向いて行って話をしてきたわけですが、本当に収穫の多い1ヶ月でした。
とりわけ、酒を飲みながら話したSIerさんの言葉が印象に残っています。
「医療業界にビジネスチャンスはあると思っていますか?」という私の問いに、「基本的にソリューションなりプロダクトというものはちょっと手を入れればコピーして使えるものだと思っています」とその方は答えました。
この言葉に「あぁ、そうか、そうなんだ」と思ったわけです。
実際に渡しが作った電子カルテデータの可視化ツールも、すでに他業種では広く使われていたものであり、それを医療の世界に持ってきたから目立っているだけで、幅広く業種を見渡せばなんてことのないものです。
電子カルテ更新に合わせて導入したWiFiデジカメも、もとは建築業界が写真にジオタグを埋め込む技術の応用でした。
 
とかく人が陥りやすいのは「何か新しいことをやろう」という漠然とした挑戦意識です。でも、多くの場合これは成功しません。
なぜなら、問題意識がはっきりしていないからです。
まずは「解決すべき課題」があって、それを解決する手法を幅広くリサーチする。別に新しいものでなくても構わない。問題が解決すれば良いのだから。
新しいことをやって、名前を売っても、裸の王様になるだけなのかも知れないですし、そんな人をちらほら見かけます。
 
今回、そのことを考えさせてくれたこの講演の主催企業さんには本当に感謝しています。
また、地道にガンバロー。
いつも感謝、冷静に、丁寧に、正確に。みんなの夢がかないますように。でし。