バカの壁

今更ながら養老孟司さんの「バカの壁」を読んでいます。
理由は「いくら論理的に説明しても理解してもらえない『バカ』な存在が自分の中で昇華できなくなったから」です。
そう、自分が正しくて、相手がバカ。テラ上から目線だけど、そういう視点に立って自分の中で昇華しないとやってられなくなった。
 
で、今、お風呂の中で第一章を読んできたよ。
まだ昇華はできないけどさ、まぁアレだ、理解できないことや分からないことなんてたくさんあるよなって今は思ってる。さっきまでの短方向の視点ではなく、自分が「バカ」なのかもしれないって。
思ったのはさ、振り返ると「看護」ってさ、ボクの壁の向こうにあったんだよね。
看護をする人(ナース)の気持ちって、理解できないんだよね。何が楽しいのか、何がやりがいなのかって正直未だに理解できない。ボクには絶対ムリ。
未だに理解できないけど、なんとなく分かっては来た。この業界に入って15年ぐらい経ってやっと。
理解できていないということは「壁」を乗り越えてはいないのかも知れないけど、「分かってきた」ということで「壁」を乗り越えたのかも知れない。どちらかは分からない。
「分かった」わけではなく、「分かってきた」状態だから看護を素敵と思えるんだろうね。で、一生「分かる」ってことはボクには出来ないだろうから楽しいのかも。