介護とヘルスケア。今後の展望

止せばいいのにITヘルスケア学会参加のため成城学園までおでかけ。
余談だが、帰りにAKB48劇場に寄ろうという企みだったが見事に抽選に外れてショボーン。

さてさてITヘルスケア学会。国立病院機構の理事長さんの講演も聴けてまずまず有意義だったかな。
昨今はどこへ行っても「在宅」の話題ばかりだが、もうひとつのトレンドである「ヘルスケア」もフォーカスされていた。ま、ITヘルスケア学会なのだから当たり前だけどね。
要はこういうこと。「三大疾病による死亡率の増加を背景に、これらのリスクを高める生活習慣病の予防に力を注ぐことで、ひいては医療費の抑制を目標とする」ってわけさ。風が吹けば桶屋が儲かる的だけど。
厚生労働省も力を入れているが、ヘルスケアについての潮流は数年前の「地域医療連携バブル」のようなものではなく、もっとゆっくりと浸透していくのだろう。なぜなら相手は国民なので診療報酬で主導するわけにいかないわけで、地道に「肥満=裕福の証」ではなく「肥満=メタボリック=生活習慣病予備軍」という意識改革をしていくしかないのだから。
そして、今後のヘルスケア意識の普及とマーケット拡大の重要な一翼をICTが担って行くのだろう。「いかに数値化(=視覚化)し、それを動機付けとしていく」ことは重要であり、数値化・視覚化はICTの得意とするところなのでから。
これが上手く行けばヘルスケア・ビッグバンにようなことが今後起こる可能性も十分考えられ、Continua Health AllianceやHAPのような統一規格がその起爆剤となる素質を持っている。

私感だがもうひとつのトレンドの「在宅」の問題が今後どうなっていくかは未知数だ。在宅での介護・看取りは家族・医療者双方にとって負担が大きく、まだまだ「理想」と「現実」の隔たりがあまりにもありすぎる。その隔たりを埋める「何か」がないと一般化しないのだろうと感じている。その「何か」は制度もしくは受け皿になる施設、あるいはその両方。
そんな在宅と比すと「ヘルスケア」は大きな問題を内包しているとは思えず、この流れは自然にそして確実に大きく太くなっていくだろう。マーケット拡大の可能性としては「ヘルスケア」>「在宅」だよな、自分に何ができるだろう、何かもっと良いアイディアはないか、そんなことを改めて感じた本日でした。

このところ疲労困憊で、せっかくの上京だというのに誰にも連絡せず、夕方の新幹線で帰ってきちゃいました。
これを読んでいる都内の友人のみなさまスミマセン。次は連絡して逝きます。