ベンダー選定

今日はいよいよ次期電子カルテベンダーの選定会議です。
今言えるのは、6,000項目を超える機能仕様を確認したのは良かったです。
各社の電子カルテの持つ機能を確認出来たこと、出来ることのレベルに差があることが明確に分かったからでです。
現行ベンダーの持つ機能は申し分ありません。先進的な機能も適宜追加されています。
とかく病院というのは「今」使っている電子カルテはボロクソに言う傾向がありますが、6,000項目を客観的に評価したら黙らざるを得ないでしょう。
しかしその反面、他の電子カルテについて「何を改善すれば十分な武器になるか」の把握も出来たのも大きな価値がありました。
 
他方、機能の対面にあるのが「見易さ・使いやすさ」です。
これは医師だけでなく、職員数が多い看護の部分の画面についても重要です。
現行ベンダーの画面はお世辞にも見やすいとは言えません。現在使っている電子カルテとなんら変わっていない部分も大きいです。
画面が変わっていないから更新稼動時の現場の戸惑いや混乱は小さいでしょう。でも、長い目で見たときには見やすい・使いやすいというのは効率性に大きな影響を及ぼしてきます。
 
どのベンダーになるか、全く分かりません。
僕自身も決めかねているし、事務方総勢6人の準備室でも意見は半々です。
 
昨夏の政権交代を思い出します。
良くも悪くも自民党っぽい現行ベンダー。しっかりとした地盤があって機能もある。失敗することはないだろうけど、大成功することもない。どちらかといえば保守的。
方や民主党というか革新派。失敗するかも知れないけど、大成功するかも知れない期待感。(ま、結果民主党は失敗したわけですが・・・)
政権交代時の日本国民の心境はこうだったのかなと感じることあります。
ただ、期待感だけで選定することは許されません。今の日本になるつもりはさらさら無いので、失敗するリスクを最小限に抑えるための下調べも十分したつもりです。
 
当初から言っている、みんなが「豊かに」なるものはどれか。みんなの意見はいかに。