人は出会い、別れるもの

一生の中で自分にとって大きな影響を及ぼす人物との出会いはそんなに多くない。
私生活においてもビジネスにおいても。
ビジネスにおいて私の中で「大きな影響」を及ぼしてくれた人物からメールが舞い込んだ。
『今月いっぱいで退職します』とのこと。
 
彼は私とよく似ている。
タカ派であり、理想論を掲げて現状を批判する。
こう書くと聞こえは悪い。
しかし、言い換えればこうだ。
理想論として「どうあるべきか」が先にあり、「それの実現のための問題・課題は何なのか」と言い換えれば進歩的に聞こえる。
書き方のアヤだ。
彼とは「どうあるべきか」「問題はなにか」について意見が食い違ったことは記憶に無い。だけど、言葉のアヤをステークホルダーに上手く喋れない生き方下手も一緒だった。
自分とそっくりな人物に巡りあう確率は非常に少数だが、僕は出会った。
 
そして今の僕がある。「あるべき姿を実現出来た」からで、それは彼のおかげだ。
 
その彼が退職する。
 
自分にそっくりだからなんとなくわかる。生き方が下手だから・・・。
そんな彼へのメールの返信はまだ書けていない。罵声を浴びせたい気持ちと感謝の気持ちが二律背反している。
 
でも、彼に贈る曲はこれだ。