「優しさ」と「ありがとう」を伝えに大阪に行ってきたで

ウチの病院で使っている電子カルテは、本社は東京なんだけど開発拠点は大阪なのねん。
東京は前モデルや医事会計などを中心にやってるねん。
 
でな、去年は東京の本社でSEさんたちに喋らせてもろたんやけんど、そん時からベンダーさんに頼むわぁ言うてたのが、「実際に作ってる大阪に呼んでくれへんか?」ってことなんや。でもな、去年は大学病院の稼動が数件ありSEさんたちも手一杯ということで実現出来なかったんやけど、今年のユーザー会で再度社長に直訴し(笑)やっと実現の運びとなったねん。
話は逸れるけど、ウチのベンダーさんのユーザー会、去年は私が喋って、今年もウチの診療情報管理室からパス専任ナース(兼診療情報管理士)がご指名されて喋ったねん。
某F社から乗り換えた新参者のくせに毎年喋って、「またあそこの病院かよ」と言われてるかもしれへんけど、そんだけの取り組みをしているのだからしゃぁないわな。(自画自賛
 
てなわけで、去年の私と今年のパスナースとセットで(笑)大阪行ってきたねん。1粒で足りんかったら2粒や、お得感を出してみたでwww
パスナースはパスのこと、私はこの電子カルテの「いいところ悪いところ」と「電子カルテデータの活用」について喋らしてもろた。
「あの機能がダメだ」「ここが使いにくい」は医師でも出来るけん、つか、そんなのは開発にぎょうさん届いてて当たり前じゃけん、ワイは同じエンジニアとしての意見を申し上げてきたねん。
要は「優しさが足りない」って。(Engineeringのえの字もないがな、ここはツッコミどころやで)
 
でもな、「優しさ」って大事やで。
現場で使う医療者のこと、その影響(プラスもマイナスも)を受ける患者さまのこと、そっただことをImagenationしてソフトウェアを作ることを常に持っていなければエンジニアとしてあかんねん。それを忘れてもうたら、それはただのプログラマやけん。
そんな感じで「ここ『優しさ』足りてないよな」的な例を踏まえながら話をしたのと、あとはやっぱりワイが切望して止まんかった「ありがとう」という言葉を伝えてきたっち。
以前のエントリーにも書いた・・・・
来る日も来る日も現場(病院からも構築からも)から叱責され、上がってくるのは改善要求ばかりで、褒め言葉なんてこれっぽっちも届かない。そんな毎日を送っていたら「自分たちが作っている電子カルテってダメなんじゃないか」って思ってしまうじゃない。だって人間だもの。みっぉwww
だから私は私の口から直接「みんなの作ってる電子カルテは大きな可能性を持っている電子カルテなんだよ。病院側で出来ることはしっかりやっちゅうけん使う側がしっかりしてればこんな凄いことが出来て当たり前なんだよ。だからワイはあんたらの作るプロダクトに期待しちゅうねん。だから自信を持ってこれからも頑張って。ありがとう」と言ってきたのね。
 
「ベンダーに対してありがとうとな!何事だ!」とか感じる人、おるやろうなwww
ウチの病院の中から「ありがとうと言える製品か!」との声も聞こえて来そうじゃけんのぅwww
じゃけん、ワイが言わないで誰が言うっちゅう話や。この電子カルテのために身銭切って大学編入して大学院まで出た類稀なる馬鹿野郎のワイが言わんでどうするっちゅう。電子カルテの中身も外見(そとみ)も酸いも甘いも汗も涙も知っちゅうワイが言わんでどうするよ。中途半端な覚悟やったらここまでやってないけんね。
顧客の全てのニーズを満たすシステムなんて存在せぇへんし、電子カルテだって同じや。良い面も悪い面もある。硬直して立ち止まっているシステムや、アーキテクチャの進歩に追いつけずに立ち止まざるを得ないシステムなのかそうでないかが重要なんや。
せやからワイは「ありがとう。これからも頑張りや」言うて来たんや。
そこには打算も駆け引きも一切なしや。エンジニア同士や、それでええんや。
 
「優しさが足りていないと言ったネガティブな部分を多く受け取ったか、「ありがとう」のポジティブな部分を多く受け取ったかはその人次第じゃけんワイは分からん。
願わくは「ありがとう」の気持ちが多くのエンジニアさんたちに届いているとええなぁと思うっちゃ。
 
「EGMAIN GX」でGoogle検索最上位を1年ほどキープしたネタでこのblogも紹介してきたで、このエントリーをみんな改めて見てくれると嬉しいけんね。
 
なんとなくというか無理やり大阪弁ぽく描いてみたで。桃鉄風になってるけど気にせんといてや。信州人の大阪弁リテラシーはこんなもんじゃけん許してな。
ほな、おおきに。

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