見える化って辛いな・・・

予てから電子カルテデータの可視化に取り組んでいるけど、その中で看護必要度を元にした看護充足率をニア・リアルタイムに見ることが出来るようにしてあるのは過去のエントリーの通りです。
しかし、見えるってことは辛いことでもあるのだなって感じました。
理由は、ウチの病院の看護充足率(忙しさ指標)がすごいことになっているからです。

(今の看護部門の情報ダッシュボードはこんな感じ↑になってます)
あの日に書いた下記のエントリーを思い出します。

一番堪えたのは、めちゃくちゃに忙しい脳外科病棟に妊婦ナースが4人もいるということを聞いたことです。お腹に赤ちゃんがいながら忙しい日勤をし、更に夜勤までしなければならないなんで想像するだけで胸にこみ上げてくるものがある。

 
過去にもエントリーしているということは、とどのつまり毎年のことではあるのかも知れませんが、システム更新するまでは1ヶ月で集計していたからやはり情報にタイムラグがあったわけですよ。それが今ではリアルタイムで分かってしまう、「今、自分の働いているところの上のフロア(病棟)では超絶に過酷な環境で看護をしている」ことが分かってしまう、そのことが如何に辛いかと言うことなのです。
データの持つ重みってやつを実感しています。そして、なにか助けてあげたいのだけれど、私が出来ることはデータを出すことだけ。無力感を感じます。
願わくば、このデータを見ている病院幹部もそういう目線で見てもらえればと思います。
 
が、残念なことに一部の病院幹部は「電子カルテが使いにくいおかげで職員は疲弊している」と宣(のたま)う人も居るようです。
確かに医師にとっては非常に使いにくい電子カルテであることは認めます。医師の疲弊は電子カルテの使いにくさと言われても甘んじて享受するしかないです。これに関しては以前にもエントリーしましたが、後日改めてエントリーしたいと思っています。
しかしながら、職員の疲弊はそれだけではないという事、とりわけ看護については必要とされているケア量に対してマンパワーが圧倒的に足りていないということをデータが物語っていることを理解して欲しいなと思います。

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